心因性症候群

【症状】

心因性の症状

◎気分障害

・うつ病

≪症状≫
抑うつ・不安・イライラ・集中力の欠如
食欲や性欲がない・頭痛・体がだるい・のどが渇く等
うつを含む精神疾患で類似した疾患だと、
甲状腺機能低下症があります。

・双極性障害(別名:躁うつ)

≪症状≫
うつ病の症状に加えて躁状態の症状が加わります。
気分が高揚する・怒りっぽい・開放的になる等の症状が
一日の大半を占めるような状態になります。

・気分変調障害(持続性抑うつ状態)

≪症状≫
抑うつ状態が1年以上続いた状態でうつ病との違いは、
食欲や性欲の減退・焦燥感・何も考えられない状態等の
症状はなく、躁状態ということもないそうです。

◎不安障害

・適応障害

≪症状≫
抑うつ・不安・怒り・焦り等の情緒面
暴飲暴食・無謀な運転・けんか等の攻撃的な行動
緊張が続くことによって汗をかきやすい・
めまい等の身体的な症状があります。
上記に加えて休みの日に症状が緩和する等あれば
適応障害に分類される可能性があります。

・社会不安障害

≪症状≫
手足が震える・周囲への不信感・予期不安
人前に出ると顔が赤くなる
書痙(人前で文字を書こうとすると手が震える)
緊張で声が震える等があります。
原因として、セロトニン等のバランスが崩れ、
不安を誘発している説などがあります。

・パニック障害

≪症状≫
何の前触れもなく症状が出現します。
突然訪れる息切れ・動悸・めまい等の症状が
出現し、だいたい30分ほどで症状が収まると
いわれています。繰り返すことにより、
症状に対しての予期不安が出るとされています。
引き金として、脳内物質のノルアドレナリンの
過剰の分泌によるものだと考えられており、
ストレスに対しての防御反応が過敏に働きやすくなり、
引き起こされるとされています。

・強迫性障害

≪症状≫
代表例として「強迫観念」「強迫行為」があります。
その症状として、不潔恐怖と洗浄・加害恐怖・
確認行為(スイッチの切り忘れ等)・
儀式行為(同じ手順じゃないと恐ろしいことが起こるという不安)
等があります。
これらの症状がひどく、日常生活に影響が出ているような
状態であるならば強迫性障害を疑うようになります。

【鍼灸治療】

心因性で共通していえる状態とすれば、自律神経の働きが
悪くなっている場合が多く、自律神経の出どころとすれば、
頭部から背中全般、おしりの下にある仙骨にかけて
出て全身に分布します。頭部・背骨周囲・骨盤周囲の
筋肉の緊張が強まっている場合が多いので、それらを
緩めることと、姿勢でいえば猫背のような
うつむいている状態になっている場合が多いです。
そのような姿勢調整等含め体のバランスを
調整していくことで自律神経の乱れを調節しリラックスした状態を作り出すことが

回復の第一歩といえるでしょう。

背中に鍼をさす鍼灸師の写真(画像)|フリー素材「ぱくたそ」