絞扼性神経障害

【概要】

末梢神経が絞扼されて起きる痛みとしびれに効果を発揮します。

絞扼性神経障害は、神経の走行している経路のうち骨や靱帯などにより周囲をかこまれた構造になっている部位で神経が絞扼されることによって生じる神経障害のことで、絞扼部位からさきの末梢神経に症状がみられます

【症状】

絞扼された神経の支配領域の疼痛やしびれ感です。筋肉のトリガーポイントから生じる痛みと違い、疼痛を訴える場所に圧痛は存在しませんが、絞扼ポイントには圧痛がみられます。

安静時痛や夜間痛も絞扼神経障害の特徴です。

絞扼神経障害には以下のようなものがあります。

胸郭胸郭出口症候群
肘部管症候群、橈骨神経絞扼障害
手根管症候群、ギオン管症候群
肩甲上神経絞扼障害
鼠蹊部外側大腿皮神経絞扼障害
臀部梨状筋症候群
伏在神経絞扼障害、総腓骨神経絞扼障害
足管症候群、モルトン病


治療は、絞扼ポイントに鍼を行っていきますが、筋の異常な緊張が絞扼に関与しているため、神経支配筋の緊張緩和も重要となってきます。

【鍼灸治療】

鍼灸治療においては、絞扼神経周囲の筋群の緊張緩和を目的に刺鍼します。

背中に鍼をさす鍼灸師の写真(画像)|フリー素材「ぱくたそ」