むくみ

【原因】

足が太くなってしまう、だるさを感じてしまう、痛みがある。このような辛さを伴う足のむくみは、生活の様々な場面で発生してしまいます。

○デスクワークで運動不足
○立ち仕事をしている
○冷房が強い部屋で過ごしている
○冷たいお酒が好き
○湯船につからない
○しょっぱい食べ物が好き

運動不足、身体の冷えが足のむくみに影響

運動不足、冷えによって、身体を正常に保つ機能が壊れてしまいます。
一体、どのようなからくりがあるのでしょうか。

足の静脈弁が動かないから

静脈弁(じょうみゃくべん)とは、静脈の中で血液を心臓に向けて送るための弁を指します。この静脈弁は、筋肉が運動することによって、作用しますが、女性は男性よりも筋力が少ない上、冷えやすいために、弁が機能しづらくなり、その結果血液がたまり、むくみやすくなってしまいます。

リンパの流れが滞ってしまうから

リンパには体内で殺した細菌や、老廃物を流してくれる役割がありますが、冷えや運動不足などにより、血流が悪くなり、リンパの流れも滞ってしまいます。それによって、老廃物が溜まってしまい、むくみが現れてしまうのです。

腎臓の働きが弱ってしまうから

自律神経の乱れにより、身体の水分調整をしてくれる腎臓の機能も低下します。その結果、体内の水分濃度を正常に保つ機能が働かなくなってしまい、水分が体外に排出されにくくなることによって、むくみが現れてしまいます。

【鍼灸治療】

脾虚

食べ物を消化し、身体全体に栄養を運ぶ機能を、東洋医学では脾と呼びます。
この脾の役割が衰えてしまうことで、栄養分を体内で消化しづらくなってしまいます。そのため、水分の代謝に必要なパワーも足りなくなり、水分の排出機能が弱ってしまいます。つまり、体内に水がたまりやすくなってしまうのです。
そこで、浮腫という症状が出てきてしまうのです。

腎虚

「腎」は、成長、発育、生殖といった、身体の根本的な機能を持っています。
このほか、水の代謝をコントロールする機能も持っています。この腎の働きが弱くなってしまうことで、お身体の成長が止まってしまい、老化現象が起こってしまいます。この老化現象によって、さらに腎の役割が弱くなってしまい、水分の代謝機能が弱くなってしまいます。このような悪循環によって、足のむくみがさらに深刻になってしまうのです。

背中に鍼をさす鍼灸師の写真(画像)|フリー素材「ぱくたそ」