【概要】
心臓の拍動、心拍は交感神経、副交感神経と呼ばれる自律神経によって作用を受けます。
私は大勢の人が見ている目の前で話すのが苦手でしたが、そのように緊張する状況の時は
交感神経が優位になり心拍が上がる傾向があります。
これは多くの方が経験されているのではないでしょうか。
交感神経とは逆の副交感神経はリラックスする役割を持ち、
心拍数は減少する傾向になりますが、このような時に拍動が増えることがある場合は注意が必要です。
特に睡眠前、睡眠中、静かに過ごしている時にも出る人は出てしまいます。
お仕事などでのストレス時間が長く、上手く切り替えができなくなると不定期に症状が出現しまうのです。
【鍼灸治療でのアプローチ】
動悸には自律神経の調整をすることで症状が緩和することがあります。
動悸に対して効果のあるツボもありますので、必要に応じて使う場合もありますので紹介していきます。
①内関
上の写真にあるツボで、手首のしわから指三本上にあるツボです。
内臓の調整にも使われる使用頻度の高いツボです。
②郄門
「げきもん」と呼び、内関の指4本分上にあります。
興奮状態を静め、心拍数を調整すると言われています。
③心兪
「しんゆ」といい背骨と肩甲骨の間にあるツボです。
動悸や不整脈の方は、特に心臓のある左側に痛みや硬さが目立つことが多いです。
背中の筋肉の内側にある背骨の際に沿って打っていきます。背骨の際は神経節という自律神経の集まりが連なっています。
神経の出どころを鍼灸治療によりアプローチすることで神経の流れがよくなり
自律神経の調節に繋がり身体がリラックスし動悸や息切れの軽減に繋がるとされています!
また、肩背部の筋肉の緊張がきつくなると呼吸する際、肺が膨らみにくく呼吸がしづらくなり
頚部や胸部には呼吸を補助する筋肉があり、それらの筋肉が硬くなることにより
呼吸の機能が衰え、息苦しさを感じることもあります。