【概要】
臓器の乱れは、血液の乱れ、すなわち血流の循環が悪くなることに根本の原因があります。
腰や肩の痛み、頭痛、更年期障害などの症状も、結局血液の流れが悪くなることが起因となっています。
よって、この血液の乱れ、循環を鍼灸を施して改善する必要があるのです。
鍼灸施術の基本はツボにあります。
ツボは、別名経穴(けいけつ)と呼ばれ、経穴は、血液と血液が交差する部分にあります。
この経穴は血液が鬱積しやすく、心の病にかかっている人は、血液の循環が正常の人と比べて良くありません。
この経穴を鍼灸で刺激することで、血液の循環を良くし、身体全体のバランスを整えていくというのが鍼灸治療の根本の考えであるのです。
鍼灸で正確なツボを刺激し全身の気、血液の流れを調整することが出来るのです。
今、鍼灸は、自律神経失調症の治療にとても有効ということで、 注目されております。
【鍼灸の効果】
- 血流循環を良くする作用
- 気の流れを良くする作用
- 自律神経のバランスを整える作用
- 免疫力を高め自然治癒力を高める作用
- 体質改善作用
【自律神経への効果】
身体の諸器官を調整する効果 | 臓腑で生成された気、血液を全身に運び、全身に栄養をスムーズに運んだり、機能調節したりする作用。 |
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治療効果 | 病変部位に伝導し、鍼灸効果を引き出す作用があります。 |
リラックス効果 | 鍼灸により体内の血流、気の流れを良くすることで筋肉の緊張を緩め、精神的にもリラックスすることが出来ます。 |
鎮痛効果 | 鍼灸でツボを刺激することで、筋肉や血管の緊張がほぐれ、肩こり、腰痛、頭痛などを取り除くことができます。 |
【鍼灸治療】
自律神経失調症は、西洋医学的にはかなりアバウトな病気で、
「臓器はどこも異常ないけど、とても辛い症状はある」というような状況でこの
病名を使うことが多いのです。
東洋医学では、自律神経失調症とは、全身の臓器諸器官のバランスが乱れ始めた
状態に当たります。
東洋医学に基づく鍼灸治療は、身体全体のバランスを診るのが基本の基本です。
一つ一つの症状を別々に診る西洋医学とは違い、鍼灸は全身を診て治療します。
これからみるに、自律神経失調症は決して特別な病気でもないのです。
鍼灸が自律神経失調に対応出来るのは、自然治癒力をアップさせるのに大変適している治療だからです。